木材の種類(大分類)
- 無垢材(SPF材、パイン材など)
- 集成材(ラジアタパイン集成材、スギ集成材など)
- 合板(構造用合板、ラワン合板など)
それぞれの特徴と利用シーン
無垢材の特徴とメリット・デメリット
無垢材とは、丸太から切り出したままの自然な状態の木材を指します。
天然の木目を楽しむことができ、温かみがあります。木の種類によって値段の幅はありますが、一般的には安価な木材です。
デメリットとしては、丸太から切り出すのでサイズに限界があること、湿度の変化などで反りやねじれなどの変形があることがあげられます。
無垢材の中で様々な種類があり、代表的なものは下記のとおりです。
- SPF材
- パイン材
- スギ
- ウェスタンレッドシダー
- ウリン
- 広葉樹材
- 羽目板
SPF材とは
- SPF材とは北米産の針葉樹からきりだされた木材のこと
- スプルース(トウヒ)、パイン(松)ファー、(もみの木)それぞれの頭文字を撮ってSPFと呼ばれている
- 成長が早いので価格が安い
- 耐久性は低く虫にも弱いので屋外や長期間の使用に向かないという弱点がある
スギ材とは
- 空気を多く含んでいて比重が0.4程度と軽く、傷が付きやすいですが触れるとあたたかみがある
- 心材と辺材の色の違いがはっきりしているのが特徴
- 赤い心材だけを集めた空間と、白太(辺材)だけを揃えた空間とでは同じスギでもイメージが違ってくる
- 心材に含まれる抽出成分は水や虫害に強く、スギの心材(赤身材)は建築において特に耐久性が求められる部分などで重宝される
- 食べ物とも相性がよく、ほのかに甘い芳香がある
- 建築材(柱、板)、天井板、家具、器具、樽、下駄、割箸、造船など用途範囲がとても広い木材
ヒノキ材
- 弾力性、靱性に富み、狂いが少なく加工性・耐久性にすぐれている
- 耐湿、耐水性にも強く、保存性が高い
- 代表的な用途は構造材、造作材、家具材、建具材など
- 世界でも日本と台湾にしか分布しない樹種で、木造建築に用いる構造材では最高級の樹種として広く認識されている
- 木造建築における最高級の樹種の一つとされている
- 優れた耐腐朽性と耐蝕性があり「伐採されてから長い時間を掛けて強度を増す」という特性により、日本では古来より神社仏閣建築の代表的な樹種として用いられている
集成材の特徴とメリット・デメリット
集成材とは小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた人工的な木材を指します。
メリットとしては、性質の異なる木材の部位を切り分けて接着しているため、品質にばらつきが生まれにくく、安定している素材なので使いやすいことです。また、木材に含まれている水分を乾燥させてから集成材にしているので、無垢材でおきる反りやねじれなどが起きにくいことも特徴です。
デメリットは、接着剤が使用されているため、無垢材と比べて耐用年数が短いと言われています。
集成材の代表的なものは下記のとおりです。
- ラジアタパイン集成材
- スギ集成材
合板の特徴とメリット・デメリット
合板は材木を薄くスライスしてできた単板を接着剤で重ねてつくった板のことを指します。
合板のメリットは広い面積を確保できることです。また、湿度による変化も少ないです。
一方デメリットは、耐水性が低いことと、木目の美しさがあまりないことが上げられます。